食用以外では、薬品材料として、深海ザメの肝臓から抽出したビタミンAが含まれている肝油ドロップがあります。
また深海ザメの肝臓に含まれているスクワレンは、人間の肝臓で生成される大変貴重な免疫担当細胞上の物質で、リンパ節や骨髄、副腎、肝臓、皮膚などに多く分布して、私達の健康に深く関わっています。
しかも飲んだり塗ったりすることもできるので、様々な分野、例えば漢方薬や医薬品、高級基礎化粧品、食用油脂(いわゆる健康食品)、精密機器の潤滑油などに用いられる独特な性格を持った特殊な液体です。スクアレンは善玉のアルファーコレステロール(HDL)や副腎皮質ホルモン、性ホルモンに変化します。
最近はサメの骨の粉末が制ガン剤として一時注目を集めました。 サメ皮のハンドバック、ベルト、財布などもあります。 戦時中はサメの肝臓から抽出されるスクワレンを戦車や航空機の潤滑油として使ったようです。
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